こんばんは、ママ先生です。
キッズバレエのレッスンの後に大人バレエがあった日のこと。2人の小学生がロッカーにランドセルを置いていました。大人バレエの生徒さん達が、まずは薄いピンク色のかわいいランドセルを見て、「自分達の頃と比べるとカラフルになったねー」という話題から、「今の子は6年生までランドセルを使うのかしら?」という話題になっていきました。「体が大きくなったら窮屈じゃない?」「でも今の子はタブレットを持ち帰るなど荷物が重すぎるから、手提げカバンだと持ちきれないみたい。」「ショルダーバッグにすると、背骨が曲がってしまう危険もあるみたいよ。」 なるほど、スタジオに小学校から直接来る子は、いつも大荷物です。まだ体がしっかりしていない小学生には、ランドセルが一番体に負担がないのだと納得しました。 その時、私の脳裏にある人物が浮かび上がりました。その人は、めぐみが最初に通ったバレエスタジオの先輩のリナちゃんです。リナちゃんはめぐみよりだいぶ年上で、スタイルは抜群、バレエも上手でめぐみの憧れのお姉さんでした。リナちゃんのお母さんは昔、劇団四季で踊っていたし、妹さんもミュージカルのアニーに出演していた芸能一家だったので、私達はリナちゃんもゆくゆくはプロバレリーナになるのだろうと思っていました。ところが、リナちゃんが高校生の時に、都心に何かのイベントで一緒に行ったことがありました。その時にリナちゃんから「私、最近になって、ひどい側湾症であることがわかって、医者からクラシックバレエの道はあきらめなさいと言われてしまったんです。」と打ち明けられました。あまりのことに、私は返す言葉がありませんでした。高校生までひたむきにバレエに打ち込んできたのに、その道が突然閉ざされるなんて残酷すぎます。でもリナちゃんは強い人でした。クラシックバレエはあきらめましたが、その後スペインに渡り、コンテンポラリーのプロダンサーとして大輪の花を咲かせたのです。そしてスペイン人のダンサーと結婚して、今でもスペインで踊り続けています。めぐみからリナちゃんが活躍しているという情報を聞くたびに、あの日の情景を思い出して「リナちゃん、良かったね。ダンスの道をあきらめずに良く頑張ったね。」と胸が熱くなります。…背骨の話からリナちゃんの話になりましたが、ダンサーに限らず正しい姿勢で生活することは、健康にも美容にもとても大切です。人にはどうしても癖があって、バッグの持ち方がいつも同じで偏るのはよくあることですよね。日頃から知らないうちに体が歪まないように気をつけて、シャキッと背筋を伸ばして生活していきましょう。