こんにちは、ママ先生です。
12月のバレエといったら「くるみ割り人形」が思い浮かびますよね。今年も多くのバレエ団で「くるみ割り人形」が上演されます。我がスタジオと結びつきが強いバレエシャンブルウエストでも、12月19.20日で公演が行われます。発表会のゲストや講師の方々がいろいろな場面で踊るので、よかったら足を運んでくださいね。また、2幕は自分達が踊ったので、発表会がよみがえってきて格別な想いになるかもしれませんよね。
そして、私は昨日、YouTubeで全盲のピアニストである辻井伸行さんの「くるみ割り人形 組曲」を聴きました。辻井さんは、全盲にも関わらずヴァン、クライバーン国際ピアノコンクールで優勝するなど、世界中で活躍しているピアニストです。
演奏を聴いていたら、ただハンデを感じさせないというだけではない、透明感がある美しい音の響きにまず感動しました。さらに、辻井さんは叙情性が高いと言われていますが、演奏にまるでストーリーがあるかのような温かさとか広がりとかを感じました。どうして辻井さんはこのような演奏ができるのでしょうか?解説によると、辻井さんはピアノを弾きながら観客の感動や驚きや涙を全身で感じ取ることができるのだそうです。そしてその想いを受け止めてそれをピアノにどんどん反映させていくので、観客やオーケストラの演者との一体感まで生まれるとのことでした。盲目であることはハンディでしかないのでは、と思っていましたが、これは辻井さんならではの能力であり、強みであることは間違いありません。
そう考えると、短所や弱点は裏返すと長所や強みを呼び込むこともできるということですよね。人間は弱いから、どうしても弱い部分から逃げたり避けたりしがちですが、それを逆手に取って強みに変えられたら素晴らしいと思います。そんな生き方ができたらいいなぁと、美しい辻井さんの演奏を聴きながら考えた私です🎵

